くぼの元東大受験部屋

おそらく更新しません 二浪一橋仮面東大理二生(2023入学)の受験ブログ

一橋後期を受けた人へ③

今回は一橋後期のボリューム層である理系生にとって典型的な早慶理工と一橋の選択についての疑問を箇条書きで述べていきます。

【学費について】

1年にかかるコストについて、

早大基幹理工 1年目  170万円 2-4年目 174万円

慶応理工   1年目  184万円 2-4年目 164万円

慶応経済   1年目  132万円 2-4年目 112万円

一橋     1年目  92万円  2-4年目 66万円

東大     1年目  82万円  2-4年目 53.5万円

ざっと概算するとこんな感じです。経済的に私立理系が厳しい、なんとなく理系にした人、経済学、SDSが興味ある人なら一橋一択でしょう。

また、私立理系の場合は留年リスク、慶応は1年の休学にフルコストかかることには十分注意して下さい。

【学内の雰囲気】

一橋

一橋はほとんどが第一志望ということが大きい。よって初めから俺は東大を受けるんだ!みたいなテンションで行くと社会的に死にますよん。

2023年度からはコロナ制限がようやく!!撤廃され、久しぶりに対面でKODAIRA祭、一橋祭が実施され、まさにこれからさらに活力を増すところです。

サークルは正直少ないし、インカレで遊びたい人には向いてない。

ただし部活はめちゃくちゃ強い。国立市全体が一橋が好き。ただしローカル色が強い。遊びたいなら早慶が向いてる。

クラスで後期が寄せ集められがち。後期と前期が1対1くらい。どのクラスにも仮面がいると思え。4月から1.2人消え始め気持ちの準備をしておかないと萎える。ほかのクラスより男子が異常に多く、雰囲気が微妙に暗いがち。ただし英語の入試の成績が極端にいいと回避できる。ただし、学内全体ではそんなこと全くないのでクラス以外のコミュニティを絶対持て!特にKODA委員がおすすめ。

早慶理工

大きく内部上がり、第一志望の一般、指定校推薦、国立落ちの一般に大別できる。

よって、人間のタイプも千差大別だ。仮面をオープンに言っている人が多い気がする。

本キャンパスではないので、アウエー感を感じるかも。早稲田のほうが文系との津曲が強いし、理工だけのサークルが賑やかなイメージがある。

慶応は三田に行けず矢上キャンパスが地味。毎日微妙にアップダウンが激しい通学路に苦しむ。横国よりはマシだけどね!!!

【立地】

一橋 国立駅から10分。新宿から国立は日中は25分、通勤時間帯は40分弱かかる。日中時間が短くても使うのは通勤時間帯であることに留意されたい。また、平日には、快速のくせにわざわざ本来通過するはずの雑魚駅にこまめに止まるという奇行に走る。これに関しては大半の中央線住民は不快に思っている。よって、吉祥寺から立川当たりに一人暮らしする人が多い。

慶応理工 1-4年日吉から通う。ただし3年からは矢上に隔離される。日吉は通特まで止まるからかかなり街も発展して、飲み屋バイト、cpaまで大体完結する。渋谷に出るのが容易。

早稲田理工 西早稲田駅に直結。早稲田本キャンとの移動は容易だ。渋谷、池袋が容易に行ける。遊び場は高田馬場がほとんどか。

 

【カリキュラム】

一橋 経済はくそ緩い。(→①参照)SDSは必修多くて大変そう。

早稲田 典型的な理工学部なイメージ。指定校で実験で足引っ張るレベルがいてしんどいらしい。

慶応 第二外国語を落とすと即留年。しかもカモな言語はとれず、東大ではしんどいとされるドイツ語などが主流でしんどい。仮面浪人がめっぽう多く、めっぽう成功率が低いイメージがある。1年時の休学にフルコストとられる。1年時の成績で進学振り分けがされるため1年生に一番頑張んなければならない。

東大仮面受験生キラーELともいわれている。

 

ざっとこんな感じですかね。これが進学選択の参考になればうれしいです。

p.s.僕は東大に行きますが、一橋のこと大好きです。後期を受験した人にもっと一橋を知ってほしいという思いで書いています。

参考

【春から一橋】一橋のキャンパスライフは?新歓期のイベントについても徹底解説!!~前編~ - YouTube

【春から一橋】一橋のキャンパスライフは?新歓期のイベントについても徹底解剖!!~後編~ - YouTube

【モチベを上げろ!!】一橋に入って良かったことトーーク!! - YouTube

【一橋大学】一橋のパラダイス!?一橋経済学部を紹介してみた!! 学部紹介 経済学部編 - YouTube

 

 

 

 

 

 

 

一橋後期を受けた人へ②

今回は僕が一橋で1年間(通ったのは前期だけですが)どうやってきたかをお伝えします。参考にしてほしくはないですが、まあ。多分、慶応での仮面や早稲田では全くキツさが異次元なので参考にはなりません。一橋がオンライン率6割とかだからできた仮面浪人だと思っています。

【1.1そもそも去年時点で進捗微妙なら仮面するな】

です。「あと少し」の人じゃないと伸びが期待できません....自分は去年までの貯金と教材で戦えると判断したし、参考書も買い足しました。

【1.2 仮面浪人は4月からの固い意志ですべきでない】

僕のクラスでは入学式の顔合わせで「東大受けるから明日から来ない」と言って来なくなった人が2ー3人いましたね。そいつらの合否は渋かったです。折角大学に受かり入学するんだから、初めのうちは東大のこと忘れて前進もうぜってこと。新歓期は後期合格の瞬間から始まり4月にピークを向かい、終いがkodaira祭と嵐のようにすぎていきますよ。折角ならサークル探しやクラスで友達探しをしよう

【2.4月の立ち回り】

この頃は、友達を作ることと、暫くお世話になる居場所探しに集中しましょう。というのも、情報源がないと試験準備なりレポートなり色々詰むからです。履修登録についてですが、一橋祭実行会や体育会が主催する履修相談会に参加しながら、もしもの時に備えて「春夏学期」で完結する時間割を目指しました。4月後半くらいにクラス対抗スポーツ大会(実質大縄大会)があります。そこでクラスの仲を深めよう。バイトは好きにやればいいんじゃないですか。自分は6月くらいに参考書買う金だけカテキョで稼ぎサッサとやめました。

【3.履修組、授業】

まず、(対面)全休を2日、1限排除を目標に組みました。一橋は、留年は2から3年のみに発生し、諸条件ありますが、合計単位54個取ればいいことになっています。春学期から冬学期まで(4ー5月、6ー7月.9ー10月、11-12月)あり、各学期14単位が上限となっています。

よって、春夏に20単位強とれれば、秋冬は全ブッチしてもなんら問題はないのです。

僕の時間割はこんな感じでした

春学期 対面は月火水だけでした。

PACE(東大でいうFLOW?)必修クラス制対面 2コマ

経済学入門 必修オンライン

確率 対面

微分積分I オンライン 微分積分II 対面

英会話 対面

ヒューマンセクソロジ オンライン

資源経済論 オンライン

統計学入門 必修 オンライン

経済学入門 必修 オンライン

...こんな感じで、大体楽な授業orオンラインだったので楽でしたが、PACEと統計学だけはマジ怠かった。

PACEは宿題が出て1回80分くらい浸食してきます(なおdeepl使えば30分くらいで済む。なお、頻繁に講師にバレがけたけど上手くクラス内でおふざけキャラを確立したことで上手く誤魔化した。まあこれは普通の大学生がやることですね)

 

また、必修も2年次に回収すれば落としてしまっても問題ありません。また、出席を取る授業も指で数えるほどです。

よって、板書の確保さえできれば週2.3以上の登校は要求されず、最悪大学に通いながらでも万全な勉強時間を確保できます。

勉強場所としては大学の図書館、国立駅近くのスタバ、マック、バーガーキング、一橋に隣接したガストとかでしょうか。

【3 夏】

春夏学期にほぼフル単を確信し、秋冬は受験に全振りを誓う。 本当は多少の必修は取っておきたかったが、何より家から遠すぎて通う気は起きなかった。

秋冬学期で予備校を探すも、駿台お茶の水の演習や代ゼミ東大エグゼは締め切り断念。駿台横浜校に入学。

後期入学者は大体駿台横浜校だけが頼りになると思います。

オープンに間に合わせるためそれまでは1日10時間勉強。他はボチボチ。

去年の模試を見て、英数に時間を注ぐ。

【4.夏休み明け以降】

それ以降は本当にただの受験生生活でした。

次は

③一橋後期と早慶理工の比較です

公開済み。

東大現代文(第1問)の取り組み方 内野師の教え

僕が信じ続けた駿横の内野博之師の教えを覚えている限り彼の商売に影響出ない範囲で書いておきます。

彼は、林修河合塾、なんなら駿台当局の解答まで批判し、自ら日本一厳しい採点をする講師と仰っていました。厳しすぎるゆえ、脱落する人も少なくなかったですが、筆者は彼の教えを最後まで信じ東大の本試験の現代文で高得点を取れたゆえ東大に合格したと思っています。

 

⭐︎東大模試の作り込まれ方は東大本試験に比べ明らかに甘いので東大本試験を2000から徹底研究せよ

東大模試は東大本試験の問題と作り込まれ方が天地の差があるとおっしゃる。この後述べるような東大現代文の特徴が反映されてないらしい。予備校の東大受験のプロはやはり東大文学部の精鋭教授には及ばない。

本試験では、意外とテーマ(主題)被りや、過去年度に目を通すと明らかに有利になる問題があるので注意しよう。

例として「虚構」「生態系」などのワードはよく出るから頭に入れておくと便利。

①設問への対応

まずどの段落がどの棒線と対応しているか考える。どの段落も導入を除くと必ず何かしらの設問と対応している。東大の作問者は、複数段落をひとまとまりと見て、棒線部と対応させている。この切れ目を見抜くのが1つの目標。この時1つの段落の中でも切れ目が入りうることに注意。また同じ段落や内容を2つ以上の設問で使うことはタブー。

東大OPや駿台当局のような要素分割の採点はしていないはずだと仰る。文章単位で読む。

②棒線部の読み

設問形式によって戦い方を変える。これを意識できない人が多すぎる。

ア)「どういうことか」→同内容表現を探し置き換えるゲームではなく、「説明する」意識を持つ。基本どんなに棒線部に主語が明示されてなくても自分で補い「Sは○○ということ」と書く。ここでいうSは主語を指します。この着地ができるかだけでも全然出来が変わる。論理が入っている場合は、自分で再現またはそのまま用いる。A→Bのときに順番をぐちゃぐちゃにしたり論理を壊したりAをBの言い換えとみるのは超禁忌。

 

イ)「なぜか」

「(Sは)○○だから」と着地。理由説明であり、棒線部の説明ではない!!

また、論理を壊さないよう注意。 また、棒線部を単語ごとに区切って置き換えていく河合OP的手法を幼稚だと仰っていた。 単語レベルで読むのではない。文章レベルで読む!!

 

)「〜とあるがどういうことか」

棒線部の中の一部に要点があるタイプ。筆者がわざわざ用いた辞書的に説明できないキーワードを説明する。「Sは○○ということ」で着地。

追記)とあるがどういうことか」という文言そのものの定義はできないので、その都度他の問題文との差異を考えていくしかなく、それが例えば2000年の問題では傍線部を全て説明するか否かという差異なのだろうと仰っていました。

 

注意

どの設問でも指示語があるなら一番先まで必ず追うこと。また、言い換えについては辞書レベルのものをする必要はない。例えば物心二元論、生態系などの単語を言い換えてしまうとむしろ問題の本質を見逃すごとになる。

 

但し最近はア)のパターンが殆どですね。

③設問のヒエラルキー

1.2.3の上に4がある。ただし4の内容は1ー3の解答と被らない。ピラミッドの図で理解する。

 

④120字のやり方

主題を見抜くのがポイント。主題は筆者による問いかけ文、繰り返されているキーワード、近世や現代などとの時間軸対比、A is not B but C型、二項対比型など多岐にわたりますが、ポイントは他の設問の解答に使っていない段落です。経験則的には初めらへんが多いです。

主題はA)認識型「○○は△△である」またはB)主張型「〜べきだ」の二択がほとんどだった。

主題を見つけたら棒線部エとの接続作業に入る。近年のパターンなら、エ→主張と着地すればよい。問題は繋ぎ方で、論理が文章中にあるならそのまま使う、ないなら自分で作るというのがポイント。ただし論理をでっち上げてはならない。

最近は「どういうことか」のパターンなので、前の項目に沿ってやっていけば良いだろう。

大受験生のほとんどが何も考えず本文をギュッと凝縮していないのは良くない。

 

 

如何だったでしょうか。これは僕が師から教わったほんの一部ですが最低限は共有できたつもりです。

2023年度の入試で筆者はほぼ全問題で内野師と考えが一致し、ゆえに高得点を取れたと自負しています。

これらを見てもっと教えを受けたいと思った方は

現役生は季節講習 特訓・現代文 

自由が丘、横浜、吉祥寺で開講

浪人生は通期授業 駿台横浜 LA.SA.SXクラス

駿台立川SAクラスで授業を受けれるので検討してみてください。最後までご覧いただきありがとうございました。

 

【ネタバレ注意】2023東大現代文 内野先生の所感 少し

内野博之先生に2023年度東大現代文の問題について聞いてきました。一部ですが紹介します。

文章は「マスク=仮面」であり、文章の内容と現代のマスク社会との重ね合わせがされていて意図的に選ばれてるらしい。内野先生自身読んだことがあるらしく、早稲田で出題歴がある。難易度評価は「今年も難しい」

段落は綺麗に切れる。但し主題が序盤にある典型パターンではなかった。

(1) Sは仮面の探求。「普遍的なもの」「根源的なもの」は一見どこからも引っ張ってこれそうだが「その意味で」の指示語を追えたか。

(2)段落5-8をカバー。ただし8は(4)につながる「主題」であることに注意。

(3)特に段落11-14「そして」などの論理に注意。同内容表現と類似表現を混同してはならない。

(4)「ではその固有性とは何か」の問いかけに注目できたか。よって主題は仮面の固有性。あとは憑依との類似性と異なった点を述べ、「異界」「自分自身」をそれぞれ説明し、着地に注意すればよい。

「どのようなことを言っているのか」の設問文についてはあまり特別なコメントは仰らなかった。

数強になろう 東大理系数学上位層への道

近年の東大数学は難易度が上昇してるように見受けられ、東大から「数学のできないやつはいらない」というメッセージを感じます。

よって、近年では東大実戦や代ゼミプレ(東大模試)は数学難しすぎるよね、オープンくらいの標準難易度で60-70点取れたら十分という時代は終わりを迎えつつあります。

ただし、実際まだ受験者がその変化について行けておらず、東大実戦の資料とかを見ればわかるのですが、実戦など数学が比較的難易度高めの模試は、低得点帯に異常に団子となっていて、本試験でも結局英語(特に客観)が合否を決めると言ったケースが大半になってきています。

但し、東大が求めてくるラインが上がってきただけで、それなりの研鑽を積めば、得点ラインは維持でき、団子軍団から圧倒的なアドバンテージをとれるわけです。

今回は、東大理系数学で40-50点ほどで足踏みしてる人が60-75点ほどを取れるようになるにはどうすればいいかを一緒に考えていきたいと思います。

事前に言っておきますが、それなりにとは言ってもかなりハードです。一橋や京大で4完や満点近くを取るのと東大4完(80点相当)は全くの別物というのを改めて強調しておきます。

そのため、この後するルート?の紹介は、現役生、英語や理科の補強を優先すべき人間、東大オープン程度の問題で50点すら怪しい人はおすすめできません。

数学を伸ばしたい浪人生や数3の標準レベルまで完成した高2生は参考にしてください。

【筆者の紹介】

現役 理一不合格→河合塾で浪人。 数学40点台

一浪 理一不合格→一橋で仮面浪人。

東大一浪時の開示は数学40点台前半。一橋の後期で数学全完ギリ足らずほど。一浪時、東大模試は大体55ー69点で推移した。

二浪で東大理科二類合格。東大模試で数学の偏差値の可動域は67-75ほど。

【入試数学で必要な力】

まず、入試数学の至上命題は「どんな時でも、最低n割取り切る力。可動域(ピンキリ)を可能なだけ狭める」です。まあ上振れは別です。が、2018年度は80点取れるけど、2019年度は30点だったぜ!みたいなのは世紀末なのでやめてくださいということです。

そのために必要な力はなんでしょう。箇条書きしてみましょう。

ア)実力の養成

A.計算力、スピード

これは、計算問題集だけをガンガンやれとかいう意味でなくて、計算をなるべくスマートに、速くやれということです。勘違いしないで欲しいのは、検算を省けということではなく、こまめに検算して確認、計算の工夫を用いてなるべく省エネで解き切る力です。

また、解法が折角思いついても計算で詰まってしまうと折角のアイデアとアドバンテージが台無しになってしまいますよね。また、移項ミスや符号ミス、係数の写し間違え、微積で係数ミスなど、これがなければ何点かあがったのに!(下手したら大問の最初でやらかすと10点オーダーで吹っ飛ぶ恐れがある)というのを本番でやるのは笑えないですから、勉強のうちに計算の工夫や、自分が犯しやすいミスを把握してノートにぶち込むことをお勧めします。また、問題が解けても、何か工夫があるか?別解はあるか?という姿勢を大事にして欲しいと思います。

特に最近でいえば第1問は大体このパタンですよね。

また、計算解析方法が変わればスピードも解きやすさも変わるよねって言う話もあります。例えば順像法での最大最小の考察は場合分けして考えるよりも端点、極値の候補を書き出してグラフに挙動を書いてその中で一番最大と最小を抽出すれば半分くらいの労力ですみますし、文字の入った不等式はあえてパラメータ不完全分離で考えれば図形的に考えれば瞬殺できる問題もあるわけです。このような時短ポイントも大半は自分の頭じゃ思いつきもしなかったわってやつだと思うので是非ノートに書き溜めて累積させてほしいです。こんなもの知ってるか知らないかなので。ギフテッドと張り合えるためにはこれくらいやるしかないですね。

B.解法暗記

二次関数の配置とかそういうレベルじゃなくて、解法を暗唱、比較検討、試行錯誤までして最善の方法を選べる状態を指します。

例えば、線分の軌跡領域なら、順像法、逆像法が有るのは当然として、どれがどういう時に楽で、どういう風に使い分けるかと言った感じです。また、像と現像の理解が深いとさらに楽に解けるでしょう。

c.思考力、アナロジーで典型化する力

大学受験の数学は、問題の構造を分析→実験、一般化→パターン化、類題をつくる→解放選択→計算→検算というのが大抵の問題におけるフローチャートになります。

分析はどの公式や性質に着目してどういう問題に帰着しそうか考えます

実験、一般化は具体値をnに直す→文字n=1.2.3...と具体値を代入してみる実験することで法則性に気づくといった感じ。整数、数列、確率はこの考え方が必須。また、nでおかれるより10.20..といった中途半端に大きな具体値で問題を作る方が難しくなりますがこれもnとおく→実験で解決です。

類題を作る、パターン化は、知ってる問題にどう落とし込めるかに注意します。

たとえば、x+2y+3z=6は、2y=Y.3z=Zとおくと

x+Y+Z=6と無理矢理置換した結果もっときれいなかたちに帰着します。

文字数の拡張なども同様に対処できます。

検算は、必ず1行ごとに「小検算」をし区切りあるところで「大検算」をすることを徹底してください。

具体的には実験、代入、微分積分の逆操作、逆に答案を追うなどです。これを日常的にやらないと本番に絶対できません。

イ)時間配分、難易度を見破る力など試験心得

雲孝夫師がひたすら強調すること。2023-6など一見簡単そうな問題も蓋を開けたらバケモンだったって言うパターンの問題をさっさと見切りつけて10-15分で撤退できるかが大事です。

まず初めの10分以内に全問題と対面、溶けそうな順に優先順位をつけて取り組む。1問当たり5分、10分、15分で手が動かなかったら一度パスする、どんなに手が動いていても15分でパスするのがとても大事。雲孝夫師は「パスする勇気」って言ってましたね。東大は基本1問40分かかるように作られているから、例えば1.2.3が順調に言っても100分は費やしている。残り50分で焦って4-6に易が潜んでるのに焦りゆえ空回りして取り逃がすと実戦的にかなりヤバいわけです。そのためパスして全てと向き合う、ダメならすぐパスすればいいし、何周もした後で完答数を増やせばいいわけです。

ウ)答案作成力。論理を誤魔化さない。

例えば確率の問題だけで文字式だけの羅列は説明できておらず減点対象になりやすい。

同値変形とかも同値性が落ちる時に無視して同値記号を書くと嘘を描いてることになるので減点。

自分はわかってるつもりでも、ちゃんと説明してちゃんと正しいと確信を持てないと一生ミスする。それは毎回答案書いて自分で検討するか模試とかで添削してもらうしかない。

 

【近年東大数学の難易度の推移を評価してみる】

2017年からずっと単調増加してます。但し2021年はコロナ対策もあり多少お手柔らかに作られています。また、2022.2023..とあえて東大数学の頻出事項を忌避してる気がします。

東大数学は一種のスポーツで、例えば学コンで満点とれる実力があっても取捨選択する力、検算力、早く仕上げる計算力、時間配分力がないとあまり点数に直結しません。1問40分かかるように基本は作られているのが難しさの源泉です。

【東大模試の難易度、信頼性】

東大実戦、東大プレの難易度を想定しておくと良いでしょう。本試験はそれと1題基本手が止まることない数3が入ってることがほとんど。

東大オープンは比較的発想力が必要なく、ポイントさえ越えればすぐ典型題に帰着できる。良問だから教育的価値はあるがあれで高得点をとっても実力の保証にはならない。

東進本番レベル模試は、少しクセが強いが難易度もちょうど良く調整されていて本試験に一番近い「構成」。難易度は本試験2022.2023に比べたら「やや易」ただし70点以上とれる場合は実力アリと自負して良いでしょう。

【おすすめの参考書群、講習】

一応念押ししておきますが、【東大理系数学で40ー50点で足踏みしている人】が【60ー75点を取るため】のルートです。それすらダメな人は【FGやチャートなどの網羅系】をやりこんでから出直してください。ハイレベルなものしか紹介しないので、混乱しかえって毒となります

【参考書】

重要度に分けて紹介します。

【年間通じてメインテキストにすべき参考書群】

これは分野ごとにつまみ食いすればいいと思います。

○新数学演習(敷居が高いなら夏までにスタ演で接続)

昔からのクラシカルな良問が多いのが特徴。また私立型の問題からの出典も多い。

→昨年度そこそこ数学ができた人は1学期(スタートが低いラインなら夏休みの間)のメインテキストにすればいいと思います。座標、複素数、二次曲線、微積、整数、図形と式の網羅性が高い。また問題ごとの難易度差がなかなかエグいです。大数評価でいうとB-D#があります。(東大でいうとカモレベルから難問まで)

個人的にD#は飛ばして構わないのでC難度までを完璧にすればいいと思います。解説が優しくなく森茂樹の板書みたいにポイントしか書いてないのですが、問題と解答の質は高いので丸パクリして欲しい。わからないなら解説をノートに書いて、1行毎に追いノートに補足説明を書き込む、というのも立派な勉強です。

○改訂版 最高難度の理系数学(←おすすめ!)

代ゼミ萩野先生の著書。最高難度とある通り基本東大、京大、東工大、一橋、早慶しかない。ここの悩ましいところは解説がほぼないことに等しいことです。1行1行の変形とかに詰まってしまう人も少なくないかも。但し、個人的に薦める理由は2010-2020年代の東大や難関大で出されたトレンド性の高い問題が入っていること、整数、図形問題、微積、極限、求積、確率の網羅性が高いからです。特に旧積(だいたい体積)が25題もあるのはそうそうない。2学期のメインテキストにすれば良いと思います。

【計算力、計算の工夫を養成する参考書群】

○計算のエチュード(Amazonのみ)

清先生が書かれている本。できる人が無意識でやってる計算テクを叩き込んでくれる。結構すぐ終わるから春にやるべし。

○合格る計算

鉄緑会基礎力完成

一旦簡単ですが、これをノーミスで制限時間に仕上げるのはしんどい。春にやるべし。

【アウトプットに役立つ参考書群】

○東大模試の過去問

実戦OP東進代ゼミの順にやればいいと思います。

東進以外は市販がありますが東進もヤフオクなど探せば高くない値段で過去問題を入手できます。

150分演習→必ず時間配分を意識、本番と同じ検算レベルを徹底してください。

また、河合塾のは最低基準が緩い気がするので自己採点時は注意してください。

○東大鉄緑会数学問題集40年

高いですが、東大の過去問研究はこれに尽きる。基本全部やったほうがいい。

【解法の整理に役立つ参考書群(inputではない)】

○解法の突破口

森先生と東大実戦の作問者である雲Kが書いてる本。結構難易度が高いが、着目するテクニックごとに章立てされてるのがポイント。例題5つ→練習10問が9章くらいある。入試数学の掌握の亜種と考えてよい。(ただし内容は異なる。)

結果仕上がるのに時間かかるかも。

○考え抜く数学(青、黄、赤)

基本的に超難しい。まずは40分測り書けるところまで書いたあと、ギブか75分経過まで考えたあと答えを見た。難易度は学コンの過去問だからまあ高いけどまあ東大実戦でも全然出得る難易度。

実力あるなら夏休みくらいから手をつけたい。秋からやるとじっくり考える時間がなくなり消化不良に陥る可能性が高い。

これが50問×3=150問あるからかなりコスパいい。赤はかなり難易度が高いが、食い付けばリターンはある。解く問題を絞ってもよい。

○入試数学の掌握(赤、青の2冊目まででOK)

全称命題、一意性の証明、存在命題、通過領域が得意になる問題集です。特に通過領域などがこれほど充実したのはこれだけだと思われる。問題レベルは高いが、今の東大には必須レベル。緑はオーバーワーク。

【講習】

⭐︎入試数学の盲点(駿台小林隆章師)

(夏)入試数学の盲点A.B/数学エクスプレス

⭐︎入試数学の盲点シリーズ

A. 同値変形、連立方程式、軌跡領域

B ベクトル、複素数、体積

エクスプレス 評価、整数、立体

にフォーカスしてます。全て東大頻出分野なので絶対取るべきです!本当に「わかったつもり」になっていたものが「わかってないんだな」って痛感させられます。駿台の超人気講師小林隆章師の人気講座です。めっちゃポイント喋ってめちゃくちゃ板書してくれる。少なくともAとエクスプレスは取ってほしい、

⭐︎大数ゼミ

大学への数学チームがやっている数学の塾。(他に理科もやってるらしいが)筆者本人は行っていないが、筆者のまわりの東大合格者の多くが高く評価している。

鉄緑会の教材】

部外生が高い金払ってやる価値ある教材を列挙しておきます。

高3数学確認シリーズ

高2数学実戦講座問題集 2冊

高3入試数学演習 必ず授業冊子付きを買うこと

【追記2023理系数学評価 (A〜D難)】

1 評価簡単だが、類題を解いたことないと厳。B 

2確率で具体値だがかなり面倒。(1)B (2)B+〜C

3(1)は死守。(2)も処理が面倒だが途中までは行けるはず。    A.C

4ここは流石に全完したい。機械的処理。B

5(1)は取りたいが、(2)はかなり厳しい。 B、C+

6特に(2)は捨てもん。 C、D

個人的にはBが差がつく問題、Cがお暇なら問題、Dが無理ゲーという認識なので、大問1.2.4が合否を分けたと予想する。また、求値問題はあまり過程に配点がないことに注意したい。大問1、2、4だって予備校でガンガンやるような問題でもないのではあるが、過去問演習で大問1で1点でも失った諸君は猛省すべきである。手の運動になりうる問題はこれだけだからである。(数3は知ってればあとは手の運動。)

目標点は理系55点、といったところだろうか。

自分も開示は60強にすぎなかったのでかなりきつい。

【最後に】 

以上の参考書群は筆者が数強の友人からすすめられたものをリストアップし、ルートを編成、実行したものです。これらは全て二浪時代に実行し数学の偏差値を60から70くらいに上げました。正直もう少し伸ばしたかった。人によっては75くらいを安定させられると思います。東大模試では大体3完くらいどうにか確保できましたが、今年の東大入試(2023)は本当に難しかった。まず第1問が簡単じゃない。容易な「ただの計算問題」がなかった。

東大が多様性やジェンダーを重視する限り、残念ながら理数科目の難化は続くと思われる。我々ができる抵抗はとしては①文系科目を固めるは間違いないが、②圧倒的数学力、理科の分析力をつけることも挙げられるだろう。今年の問題を解いた筆者の感想は「二度と解きたくねえ受けたくねえ」でした。来年以降の東大入試に挑まれる受験生にこの記事を送ります。皆さんの成功を心からお祈りしています。

【東大理系浪人】駿台河合を比較してみた

(筆者経歴)

河合塾本郷ハイパー理類コースで浪人するも理一不合格。翌年度一橋大学に在籍しながら後期のみ駿台横浜校に通い、東大理二に合格。

1.はじめに

東京大学に向けての予備校選びは本当に細心の注意を払ってほしいです。1年間を過ごし、100万円のオーダーの金額を注ぎ込むのだから、本当に成績の伸びるところを選びたいです。

2.比較検討紹介

地元である以外の理由でわざわざ通う価値のある予備校は以下に尽きるでしょう。

河合塾本郷/横浜校 ハイパー東大理類数理演習 

駿台お茶3号館/横浜  東大理系特化 SA-SD

③数学お茶3号館/横浜  EX東大理系演習 SW-SZ

(代ゼミ 東大エグゼ 今回は省略)

今回はこの3つを比較検討します。

3.比較検討

(レベル、人数)

河合塾は初めの悪質なセンターの劣化版みたいな試験サクセスクリニックでクラスが決まり、入れ替わりはほぼないです。合格率は4ー6割くらい。多分東大望み得ないレベルの人はいないです。

入塾には東大OPや模試で一定偏差出すか認定テストが必要です。 テストの成績次第で最大50万円の減免があります。(2023年度がどうかは不明)

駿台は4月初めの河合塾同様のクソクオリティのテストでクラス分け、後期からは、前期に行った共通模試、全国模試、記述模試の総合点で再度クラス分けが行われます。注意してほしいのは駿台の3号館は特に東大志望が多すぎて、クラス1つ落ちるだけでレベル感や教師の質がかなり落ちてしまいます!また東大型の模試でAをとろうがクラス分けには関係ないので、共通型は直前に詰めたい人や、記述型やマークが苦手な人は向いていない可能性があります。東大実戦で理三Aを出そうが意味ないです。

クラス分けが怖い人は横浜校は単独クラスで安心です。駿台の場合河合塾ほどあまり認定(審査)は厳しくないです。

東大特化はほぼ誰でも入れます。お茶が100×4 横浜70人くらい。地方校舎で単独でコースのある校舎では横浜が一番いいです。お茶では、実質東大コースとして機能しているのはSAだけです。(SC以下は目も当てられない)よってクラス落ちたらちょっとヤバいかもです。

EX演習は、開示Bか模試BやCとかがないと入塾は厳しかった。但し超進学校だと多少緩い。ただし今年は開示が間に合わないので実戦や共通テストの結果を見られる。50人程度×3、横浜は25人ほど。

3号SXは東大合格9割、SZやSAが5割と言われています。(大体平均点はX.Y.A.Z.B.C.Dの順番です。)なお3号SXは理3志望や鉄緑会の人間が大量にいて、かなりクラス争いは激しいです。SAは色々なレベルがいっぱいいます。ピンキリが激しい。

成績優秀者には基本演習コースが適正だと思われます。

(講師、授業)

自分自身駿台、河合両方経験して気づきましたがやはり駿台がいいかなと思われます。駿台は50分授業ゆえ講師数が多く色々な話を聞きやすく、またたとえば数学や英語の授業が毎日あったりして科目のバランスが取りやすい。

河合塾は90分1コマです。集中力の持つ人間には合うかな。また、駿台はテキストのセクションと授業ごとの進度がバラつきますが、河合塾はX回目にYをやるというふうに決まってます。また講師の格差が小さい。(悪く言えば個性がない)

(カリキュラム)

学事歴はあまり変わりません。

河合塾本郷の場合

ハイパークラスは、理、数のみ必須で、他は必要なものを組み合わせていく感じです。(やろうと思えばスカスカにできます)数学理科はガンガン問題解こうぜ!って感じですが、国語はそうでないのが多少気になります。今年から文系アドバンスと同等の英語テストゼミが追加された。逆にこれまでなんでないの?って感じだった。学費は駿台と大差なくなった。

 河合は、1コマ90分、休憩20分のサイクルで、1回の授業での進度が明確です。

テストゼミの授業と講義の授業があります。取れるコマを全て取ると以下の通り。

英語

設問ごとに対応させると以下の通り。

1 東大英語

2 英語表現 C.E(後期は東大英作文)

3.C.E.(後期は東大リスニング)

4.英文法、東大英語、英文解釈

5.東大英語

英語表現 英作文の授業。1回3題和文英訳を重要テーマ別に展開。ネイティブによる添削。

英文解釈 和訳の授業,1回東大4B 二回分を読む。網羅性はまあまあ。

C.E. 東大リスニングやリスニング、英作文を総合して行う 東大の形式特化ではないが、ネイティブによる授業。

英文法 網羅性は高い。

長文読解→東大英語

前期は長文の他大の入試研究。後期は河合塾のオリジナル東大型予想問題の解説授業です。

1.4.5のすべての近年の形式に対応。 1回小問3つ分進む。東大OPの少し古めの問題など良質な問題なのでかなり良好。

ハイパー東大英語 今年から追加された。おそらく東大OPに似た形式の問題を解きまくろう!みたいなやつ。

数学

ハイパー東大数学(1.2に細分化、2コマずつ)

前期はテキスト1回6題×8、テスト1回4題×4がそれぞれあります。テストはテキストの復習意味合いが強いです。 

後期は片方が1回4題×12の分野別、もう片方が6題×6の完全プレテストです。難易度はそこそこ高いです。が、6題テストは次週まで解答すら焦らされるので普通にうざいです。

ハイパー東大数学演習

演習と言ってますが、講義です。 考え抜く数学レベルの東大京東工大OPの過去問などを研究する授業。1回3題前期後期それぞれ36題ですが、担当講師がよく補充問題を投下し、結局50-60題くらい情報量があります。これは1コマ。

物理

テキストは40ほどの問題。テスト演習6回。

自習テキストが約150くらい収録があり、苑田先生監修のため、彼のポリシーを吸収でき、結構得意になれると思う。

但し苑田先生がお辞めになり、代打が苑田のアンチなので....

化学

あまり基礎理論の解説はない。東大OPの過去問がよく使われる。 セット演習は4回で他はテキスト。OPと言っても1問だけ切り取られるとあまり演習価値がなくなってしまうが....

センター社会 対面授業です。

河合塾本郷校は文系科目の一線級講師はあまり理系に割かれない印象があります。例えば僕がいたときは高沢節子やオウタカユキの出稿は無かった。

次に駿台です。

駿台は、50分授業休憩10分のサイクルです。集中が続きやすく、トイレ退出も必要ない時間設定。

駿台の特徴としては、教材がかなり細分化されてること、教師が同一教科でも複数人担当すること、1個までの内容が明確化されておらず、工事の気分次第でやる順番が変わること、演習クラスと通常クラスでかなり教材が変わること、受験界隈で名の知れた講師が多いことがあります。理系メインなこともあり、当然一線級講師が出講します。

演習クラスは、全科目にすべて演習がしかも毎週あるのが特徴。前期は演習とは言ってもテキストの補完といった有名問題、文法の確認、ツールの整備、概念の確認に重点が置かれ、試験形式も物理1題 化学小問2題 数学2題 国語1題(基本の確認) 英語1ー2題ほどで、基幹教材に重点が置かれます。後期は英語が30分程度と数学が4題100分な以外は概ね本番と同等難度、時間のテストになり、演習の時間が増えます。(詳細はお茶飲みwikiへ)

東大無印クラスは東大に特化した授業がないため、基幹授業が充実していることを利用して自分で模試の過去問や過去問を解いたり参考書でかなり高いレベルの問題にふれるいわゆる自習のクオリティがかなり鍵を握ります。講師は上位クラスなら演習クラスと同等でかなり本質をついたいい授業をしてくれますから、まともに復習していれば理2の合格ラインくらい普通に届きますが、上位合格を目指すならそれよりもっと頑張らないといけません。

通常クラス

数学基幹 →50分×7 1コマごとに分野、講師が変わるのが特徴。テキストは1A2Bと3で2冊に分かれている。 色々な人の話や考え方を聞けるので、同じ人の授業を7コマ受けるより学習効果が高い気がする。

雲幸一郎.雲孝夫、石川、小林、森、清師とかは有名でしょうか。

特に雲Tは学習態度や試験心得、検算の姿勢に喝を入れてくれて好きだった。

数学研究→50分×2続き。 難問を解き崩すことに焦点をおく。が、明らかに問題が少なく網羅性はないが得るものはあるだろう。 後期は1問40分の難問演習が隔週である。考え抜く数学などの併用を薦める。

化学→ 50×2続きが2ブロック +演習1コマ

駿台の化学は、前期は理論の別分野、後期は無機と有機を同時並行で2つに分け行うのが特徴です。講師も2人。

問題集は補う必要があるが、化学特講と東大化学をやりこめば大丈夫な気がする。吉田、景安、増田、黒澤、沖とかがおすすめ。吉田先生は特に神。駿台の化学は、暗記で済ませてる人を平手打ちし、高度の基礎を教えてくれます。

演習は小問2つ分のミニテストです。微妙だがないよりはマシなのかな。

物理→50×2続きが週2であります。 あと演習コマが1つ。

駿台の物理は分野シャッフルで2つ並行で行われます。講師も2人。おそらく問題の質は高いが演習量は足りないかも。ですが、例題をひたすら繰り返し繰り返し解くだけでかなり力はつきます。

微積物理どうこうとかいわれてますが、トップ講師は苑田先生同様本質をついてその結果として微積を言葉として使っているだけなので普通に理解には困らないかと思われるし、定着も良い。し、苑田先生がお辞めになった今、高卒で彼に一番近い授業を受けれるのは小倉正舟先生だと思っています。

小倉先生、森下先生が特に苑田先生とポリシーが似ています。【そもそも物理の見方は1つであるべきで、苑田先生は大学範囲までズブズブ入った上で大学受験問題へ昇華させ、森下先生や小倉先生は大学範囲にギリ踏み込まないものの、原理やEnergy保存、時間的追跡、運動量、重心系と言った重要topicは網羅していますし、最終的な入試の点数上の着地点もあまり変わらないと考えます。また、森下先生は現役時でかなり苦手な人間からしたら相当歯を食いしばってついていかないと置いていかれると思います。小倉先生は、森下先生に比べると元々東大演習クラスから東北大の講習くらいまでそれなりに幅広く持たれている上、授業の異常な進行速度と板書の異常な情報量もあり、苑田先生から大学範囲のややこしい部分を無くして授業を1.5倍速でやってるような感じなので万人にとっつきやすくモノにしやすくコスパがいいです。苑田が解説する大学範囲は大学で学ぶからね笑といいながらも、きちんと疑問が出ないよう苑田と同じような理解の着地に導きます。】苑田先生は、物理の予備校教師でカテゴライズしたときは1番になりますが、60/440を占める受験科目としてコストパフォーマンスを考えた時、最善の選択になるかは「人による」でしょう。(特に2023のグロテスクな問題を見てしまうとさらにそういえます。)数弱、英弱は、正直理科よりももっとやることがあるのではないでしょうか?消化不良が一番最悪です。

演習は1コマですが、演習クラスと同等の3問演習。

中身は違いますが、難易度も東大同等です。

国語

現代文 共通対策と東大対策が1コマずつです。駿台横浜の場合、東大対策の権威である内野博之氏の授業を受けれます。個人的には神。

古文 基幹授業と東大対策が1コマずつです。 文章を読みながら、気になる文法事項を確認していくので授業は鈍いですが網羅性は高くなります。なお、東大対策は大体松井先生が当たるかと思いますが、後期からは問題ごとのアプローチをよく提示してくださいます。 後期からは東大の過去問は20年分はやれと仰る。

漢文 漢文Aのテキスト1コマのみです。東大特化型ではないですが、前期は句法、文法中心→後期は自立型、共通型で基礎力強化→国立型の過去問演習ときちんとカリキュラムが組まれていて、自然とできるようになってます。東大の過去問の網羅性自体はかなり不十分ですが、まあ問題ないでしょう。

英語

設問ごとの対応は以下の通り

1A 入試研究 英文読解

1B 入試研究

2 英作文 和文英訳

3 自習)

4A 英文法

4B 英語構文

5 英文読解 入試研究。

入試研究は、東大4割他6割くらいの問題演習で解き方を研究する。演習クラスの演習とは全くの別物。

英文読解は、教養×速度って感じです。教師によってはパラグラフリーディング、要約の指導まで行います。駿茶の演習クラスのみ大島先生の授業を受けれます。教養溢れて楽しい!!

英文法は毎回6-7題解きながら文法の解説。網羅性は明らかに悪いのでなにか平行で自習教材が欲しい。

英語構文は英文和訳の授業です。量はあまり多くないのですが、かなり難度が高い。(東大実戦よりむずい)

全部和訳の予習をした上で授業を受けに行く、といった感じですかね。

和文英訳や英作文は東大2.の対策です。和文英訳は文法からアプローチ、英作文はどう書くかからアプローチをかけるといった感じ。

社会→映像授業が週1である。

【演習クラスの場合】

多くの基幹授業が演習に置き換わります。演習は全て採点され、順位表が教室に貼られます。前期はそれほどですが、後期になると一気に本番レベルまで跳ね上がります。

英語

英作文法テスト演習

東大英語テスト演習

英語構文(講義)

英文読解(一部テスト)

数学

講義コマは、通常用の7コマ分のを問題数を削り3-4コマにしてある。

演習は前期は2問演習、後期は4問演習が週1。

物理化学

前期はほぼ講義ですが、後期は本番レベルの演習が週1。

国語

現代文、古文、漢文共に全て演習があります。

現代文は共通テスト対策の時間があまりないです

駿台横浜の場合教材が駿台のオリジナルから東大の過去問に変わります。

社会 映像が週1であります。

4.生活面

①立地、飲食店、コンビニ

御茶ノ水が駅前をはじめとしてかなり栄えている。

セブンとローソンが近くにある。

本郷は後楽園が最寄り。基本商業機能は全てドームシティに集約されている。ファミマが近くにある。

注)駅やドームシティと河合塾の行き来に坂を上がる必要があるので結構面倒いです。

書店は丸善御茶ノ水に行けば基本困りません。

②休憩スペース、自習室

どちらも同じ予備校の違う校舎でも自習室を使える。

駿台は授業を切ってもフロンティアホールという学生ホールで食事や自習ができるが、河合は閉鎖している。なお担任も授業切りにうるさい。

注)授業切りは決して悪くない。

必要でないと思った授業は出ず自習にする方が何も考えずボケーっと受けるよりはマシ。

③人間

駿台御茶ノ水の場合有名進学校鉄緑出身者が多いうえ、3号館には東大志望しかいないためモチベーションを高めやすい。理系の人間は御茶ノ水の方が圧倒的と思われる。河合本郷は文系にウェイトが寄ってるかも

④講師、担任制度

駿台御茶ノ水と横浜は大して変わらない。ただし、有名どころでは

雲幸一郎、小林隆章、英語の大島先生はお茶のみ

内野博之先生は横浜のみ

河合塾は本郷の方が津田沼や横浜よりいい。

担任制度は大して変わらない。駿台河合塾(スタプラ)共にiPad.スマホを用いて担任とやりとりができる。但し駿台iPad貸出のせいで学費が10万円上がった。しかもスマホがあれば使わない上、部品を無くすと3月の返還時金を取られるため爆弾。

5.結論

立地的制約がない場合、河合塾本郷校または駿台御茶ノ水を選ぶと良いでしょう。また、仲間が欲しい、スーパーハイレベルの人間と知り合いたい、講師を重視する、切磋琢磨を好むといった場合は駿台御茶ノ水、自習を重んじるなら河合塾が良いでしょう。

駿台の場合、前期のしょうもない模試で1回でもやらかすとクラスが落ちてしまうゆえ、単一クラスを好むなら駿台横浜校も候補に入れてもよいでしょう。講師が同水準なゆえクラスの入れ替えがないです!

学費はあまり比較すべきでないと思います。失敗して私立に行ったり二浪...と重ねるよりは絶対に1年間に集中的に投資した方がのちに成功しやすいからです。あそこに行っとけば、、 あの講習を受けとけば、、とかで二浪するってのは最悪なので一浪の受験が終わった時後悔しないようにしてほしいです。

また、どの予備校にいくにせよ、3月のうちに偏差値や成績をどういった感じで上げていくか、何が足りなかったかを分析して何の参考書をやればいいかを今のうちに大まかに決めておくことを薦めます。

最後になりますが、折角予備校に行くなら担任や講師を積極的に利用してください! 講師はもちろんこちらから働きかけない限り相手してくれません。

また折角なら友達を作りましょう!やはり一緒に勉強する友達は大事です。また、デキる人からメソッドをパクってほしいです!!直前期に近づくほどよくわかる。自分自身、仮面浪人を経験したゆえ、周りに同じ大学を目指し受験勉強する集団がいて、受験のプロの講師の方々、担任の方がいる環境はこの上なく幸せです。予備校の意味は、授業だけでなく仲間がいること、生活リズムが整うこと、プラス思考になれることなど様々だと思います。今年僕は後期から駿台に通いましたが、担任の方に常に「攻めの姿勢」を重視しろと言われてきました。夏休みくらいまで受験を1人で抱え込んでいた自分にとって、この一言は大きく僕の姿勢を変えました。受験の可否に関わらず、後期は予備校通いしてよかったなと思っています。

予備校選びについて散々語ってきましたが、結局予備校にせよ進む大学にせよ自分の運命です。説明会で魅力を感じたり、職員さんと話して運命を感じたとかなら是非そこに行けばいいと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。

理系東大受験における模試と学習計画

筆者紹介、
河合本郷→一橋経済→駿台→東大理二。
○東大の難易度と出願戦略

まず、東京大学の試験難易度は、2017年度から短調増加してる科目が多いです。特に理科は、2017年度より昔のを【150分】セットで演習する価値は薄いと言えます。特に物理の増加が著しい。(分量的な問題で、120分くらいに短縮するとよい)また、数学は、6題20問で一見一般的な目標点である60点くらい簡単に見えそうですが、近年難易度が上昇し、露骨な易問が排除され、さらに上位層のやらかしもまちまちあります。国語は採点ブレブレですし、英語は量が増えすぎ時間内に終わらせるのが厳しいです。つまり、東大の試験難易度が上がりすぎボーダー付近の線引きが曖昧になってきていると感じます。

次に科類について。
僕は理3には言及できる立場にはいないので控えます。理一か理ニかをフォーカスして喋りますね。例年理科一類は、工学部、理科二類は生物系、薬学系がメイン進学先となりますが、理系的素養は理一が強くかつ情報、IT系がどんどん人気となっているため、合格最低点や人気は、理1と理3のギャップが狭まり、理1と理2が離れる状況ができています。
例年12ー25点程度差が出ますが、理一に落ち理二なら受かっていたという人が毎回400人くらいザラに存在します。東大に落ちると旧帝、早慶、一橋後期くらいしか選択肢がない中、あまり成績に余裕のない(後述)人は出願をどうするか真剣に考えるべきです。 
但し理科二類はかなり進学振り分けが厳しい。テスト期間どころか出席や課題にも気を遣わないと経済、工、理学部など夢またの夢。生半可な気持ちだと訳分からん農学部の底辺学科や文学部しか行けるところがない。また、教授運ゲーで点数が決まるので入試ほど楽じゃない。行きたい学部や学科が決まっているなら理科一類を強くお勧めする。
(参考)工学部のうち、システム創成AB、マテリアル工学、都市工学環境コース以外は理二からの進学はかなり厳しいと考えてもらって良いと思う。経験則的にだが、言語ができないなら進振りに期待するのはやめるべき。
○東大模試について
受験生の間はこれがペースメーカーとなります。入手法や特徴についてです。
まず、模試の判定について。
AからEまであり、(ただし河合塾はDがmin)Aほどよいです。現役生は夏C、秋Bあればかなり強いでしょう。浪人生は、現役生から逃げる立場な以上毎回Aを取らなければなりません。さらに、理科一類を志望する方は、理科三類を仮想敵にし、理3B判定付近が安定すると良いでしょう。
理一ボーダー付近はかなり入れ替わり、危険です。
駿台でもかなりの割合で理一よりも理二を薦められるかなあ。
⭐︎河合塾東大オープン (おすすめ度4/5)
作問はかなり去年の形式、傾向を踏襲しつくられます。よって浪人が他より有利。難易度はかなり適正。教育価値の高い問題。
⭐︎駿台実戦 (5/5)
駿台の講師が自分が東京大学だと思って作問題しているため、平均点が極端に低かったりする というのがこれまでの通説だった。
が、2021年度からの東大本試験が暴走難易度と化しているのを踏まえると実はこの模試に時代が追いついてきたのでは?と言える。
鉄緑界隈や、地方の人間も大体この模試だけは受けるので、母集団は一番本番に近く客観的評価もしやすいでしょう。
⭐︎代ゼミ東大プレ (3/5)
セット自体は夏からかなりイカした問題を用意してくれかなり演習価値が高いうえ、受験料が安い。現役生は基礎なき演習で成績崩壊するのだけはまずいのでまずは実戦、OPだけで十分。浪人は受けよう。但し理科が簡単すぎたり英語が秋だけ簡単すぎたり難易度の乖離がある。
⭐︎東進本番レベル模試 (3.5/5 最終回5/5)
1年4回直前期実施ありと差別化。第1回はかなり理科と英語の難易度が落とされているが、第2、3回は本番レベル最終は本誌を越える難易度。過去問の入手難易度が高く、現役率が高いため順位は高く出やすい傾向にある。
最終回は直前期唯一の模試だから絶対受けたい。
⭐︎過去問の入手方法
まずは書店で
駿台 数学6年 英語6年 理科3年 国語5年
※残念なのは夏又は秋6「年」の過去問で最新年度のものに欠損があること。
河合 全科目2年(計4セット)
代ゼミ 理科以外 3年 (6セット)理科 2年(4セット)
の過去問集を入手しよう。
東進は市販なしのうえ、過去のセットも十分価値が高いので、メルカリ、ヤフオクで購入しよう。
例えば本レは1年分(4回分)4000-5000円で購入できます。自分は直前期15回くらいまとめ買いして解き散らかしました。
○最後に
とにかくいっぱい演習してください。あと科類は真剣に決めよう。生半可な覚悟だと地獄見ます。