くぼの元東大受験部屋

おそらく更新しません 二浪一橋仮面東大理二生(2023入学)の受験ブログ

東大現代文(第1問)の取り組み方 内野師の教え

僕が信じ続けた駿横の内野博之師の教えを覚えている限り彼の商売に影響出ない範囲で書いておきます。

彼は、林修河合塾、なんなら駿台当局の解答まで批判し、自ら日本一厳しい採点をする講師と仰っていました。厳しすぎるゆえ、脱落する人も少なくなかったですが、筆者は彼の教えを最後まで信じ東大の本試験の現代文で高得点を取れたゆえ東大に合格したと思っています。

 

⭐︎東大模試の作り込まれ方は東大本試験に比べ明らかに甘いので東大本試験を2000から徹底研究せよ

東大模試は東大本試験の問題と作り込まれ方が天地の差があるとおっしゃる。この後述べるような東大現代文の特徴が反映されてないらしい。予備校の東大受験のプロはやはり東大文学部の精鋭教授には及ばない。

本試験では、意外とテーマ(主題)被りや、過去年度に目を通すと明らかに有利になる問題があるので注意しよう。

例として「虚構」「生態系」などのワードはよく出るから頭に入れておくと便利。

①設問への対応

まずどの段落がどの棒線と対応しているか考える。どの段落も導入を除くと必ず何かしらの設問と対応している。東大の作問者は、複数段落をひとまとまりと見て、棒線部と対応させている。この切れ目を見抜くのが1つの目標。この時1つの段落の中でも切れ目が入りうることに注意。また同じ段落や内容を2つ以上の設問で使うことはタブー。

東大OPや駿台当局のような要素分割の採点はしていないはずだと仰る。文章単位で読む。

②棒線部の読み

設問形式によって戦い方を変える。これを意識できない人が多すぎる。

ア)「どういうことか」→同内容表現を探し置き換えるゲームではなく、「説明する」意識を持つ。基本どんなに棒線部に主語が明示されてなくても自分で補い「Sは○○ということ」と書く。ここでいうSは主語を指します。この着地ができるかだけでも全然出来が変わる。論理が入っている場合は、自分で再現またはそのまま用いる。A→Bのときに順番をぐちゃぐちゃにしたり論理を壊したりAをBの言い換えとみるのは超禁忌。

 

イ)「なぜか」

「(Sは)○○だから」と着地。理由説明であり、棒線部の説明ではない!!

また、論理を壊さないよう注意。 また、棒線部を単語ごとに区切って置き換えていく河合OP的手法を幼稚だと仰っていた。 単語レベルで読むのではない。文章レベルで読む!!

 

)「〜とあるがどういうことか」

棒線部の中の一部に要点があるタイプ。筆者がわざわざ用いた辞書的に説明できないキーワードを説明する。「Sは○○ということ」で着地。

追記)とあるがどういうことか」という文言そのものの定義はできないので、その都度他の問題文との差異を考えていくしかなく、それが例えば2000年の問題では傍線部を全て説明するか否かという差異なのだろうと仰っていました。

 

注意

どの設問でも指示語があるなら一番先まで必ず追うこと。また、言い換えについては辞書レベルのものをする必要はない。例えば物心二元論、生態系などの単語を言い換えてしまうとむしろ問題の本質を見逃すごとになる。

 

但し最近はア)のパターンが殆どですね。

③設問のヒエラルキー

1.2.3の上に4がある。ただし4の内容は1ー3の解答と被らない。ピラミッドの図で理解する。

 

④120字のやり方

主題を見抜くのがポイント。主題は筆者による問いかけ文、繰り返されているキーワード、近世や現代などとの時間軸対比、A is not B but C型、二項対比型など多岐にわたりますが、ポイントは他の設問の解答に使っていない段落です。経験則的には初めらへんが多いです。

主題はA)認識型「○○は△△である」またはB)主張型「〜べきだ」の二択がほとんどだった。

主題を見つけたら棒線部エとの接続作業に入る。近年のパターンなら、エ→主張と着地すればよい。問題は繋ぎ方で、論理が文章中にあるならそのまま使う、ないなら自分で作るというのがポイント。ただし論理をでっち上げてはならない。

最近は「どういうことか」のパターンなので、前の項目に沿ってやっていけば良いだろう。

大受験生のほとんどが何も考えず本文をギュッと凝縮していないのは良くない。

 

 

如何だったでしょうか。これは僕が師から教わったほんの一部ですが最低限は共有できたつもりです。

2023年度の入試で筆者はほぼ全問題で内野師と考えが一致し、ゆえに高得点を取れたと自負しています。

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